「IPPO」という靴職人のお話

3年 ago buildswc 「IPPO」という靴職人のお話 はコメントを受け付けていません。

私がオススメする漫画はヤングジャンプコミックスで連載されている「IPPO」です。一条歩という若手の靴職人が、東京にこじんまりとしたオーダー靴のお店を構えるところから話は始まります。フィレンツェにある世界的に有名な靴店で12歳から修行を積み、22歳という若さで自分の店をスタートさせますが、若さゆえに客から頼りなく思われたり、見下されたりすることも…。それでも一人一人の客とまっすぐに向き合い、その人にとって「最高の靴」とは何なのか、彼なりの答えを導き出していきます。靴を通して出会う個性的な人々も魅力の一つです。

 しかし、私がこの漫画をオススメする一番の理由は他にあります。それは、作者のえすとえむさんの絵の「心地よさ」です。トーンをあまり使わずペンでの描画がメインとなっていて、肩肘を張らない感じでサラっと、それでいてオシャレで、センスの良さと上手さが感じられます。そんな無駄のない絵が、主人公がシンプルで機能的で美しい靴を追求するストーリーをとても効果的に表現しているように思います。

 現在ヤングジャンプコミックスにて連載されているので青年向けの漫画なのですが、主人公は爽やかな好青年で、その純粋さや時々垣間見せる男らしさなど胸キュンな要素もあるので、女性目線からでも楽しめます。

 また、靴に興味のある方にもオススメです。靴の種類や専門用語がたくさん出てくるので、とても詳しくなれます。素敵な靴ばかりで、実際に履いてみたくなってしまいます。

 「漫画」というと、1ページに内容を詰め込み過ぎてしまったり、絵のアングルに面白みが無かったりと、なかなかストーリーと画力が両立できているものに出会えないのですが、この「IPPO」は、無駄なものが削ぎ落とされていて、主人公が追い求める靴のように、とても美しい漫画だと思います。