超カオス漫画『マジカルシェフ少女しずる』の魅力

3年 ago buildswc 超カオス漫画『マジカルシェフ少女しずる』の魅力 はコメントを受け付けていません。

時々、『ドラゴンボール』について、「パワーインフレが行き過ぎて、終わらせるしかなかったんだ」と言う方がいます。

それが真実かどうかはともかく、最終の42巻に至ったころにはパワーインフレが限界近くまで進行していたのは確かです。しかし、世の中には『ドラゴンボール』を上回る速度、なんとわずか3巻でインフレの限界点に達した漫画が存在するのです。その名も『マジカルシェフ少女しずる』。料理に関する超能力者たちが存在する世界の少女、西ノ森しずるが、魔法少女に変身して数々の戦士たちと「弁当勝負」を繰り広げたり、温泉でキャッキャウフフしたりするギャグ漫画です。

この作品の構成上最大の特徴は、一話を打ち切りエンドような結末で強引に畳み、その次の話から全く違う話を開始するパターンを繰り返している点にあります。ネット上のネタに詳しい方なら、『ソードマスターヤマト』の名前を出せばわかりやすいかもしれません。普通の漫画なら、「学園編」「日本編」「世界編」を何十巻もかけて消化するところを、この漫画は各1話ずつ計3話で消化するのです。そりゃ超高速でパワーインフレするわけです。

最終的には全宇宙や平行世界をも巻き込んだ戦いに拡大していきました。「『弁当勝負』で何でそんなことになるの?よく分からん。」と思う方もいるかと思いますが、読んでもよく分からないので大丈夫です。ストーリー展開だけでなく、キャラクターも個性全開です。個性全開なのですが、展開が早いということは、使い捨てられるのも一瞬です。ただ、その点はおまけページで補完されています。

人物図鑑のようなコーナーが描き下ろしで用意されており、そこで様々な人物の設定が紹介されています。実はこの人物紹介が詳細で本編並みに面白いのです。また、ここで触れられていた設定がのちの伏線になるようなこともあります。意外と勢いだけで描いているのではなく、無駄にしっかりと設定を詰めて描かれている作品なのかもしれません。さきに書きましたが、真面目に読んでも多分よく分かりません。頭を空っぽにしてジェットコースターのような感覚にそのまま身を預けて読んでみてください。